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投資したお金、途中で動かせないの?
「いざというときに使うお金」と、「しばらく預けておくお金」。
実際に分けているつもりでも、ライフイベントや急な出費が重なれば、その境界は思ったよりあいまいになるものです。
一般の投資信託やREITといった“上場ファンド商品”は、市場で売買できるため換金性が高い一方、市場価格の影響を強く受けて値動きが大きくなるのが特徴です。
これに対して、機関投資家などが利用する“私募ファンド”は非上場で運用されるため、市場の価格変動に巻き込まれにくく安定収益を目指せますが、途中で自由に換金できない仕組みが一般的で、まとまった資金が必要になります。
そのため、「必要になったときに引き出せないのでは?」という不安から、資金を預けることにためらいを感じる方も少なくありません。
――こうした不安に応える仕組みのひとつが、「投資家間売買」です。
市場を介さず投資家同士で売買──デジタル証券の新しいかたち
デジタル証券「renga」の最大の特長は、「投資家同士で直接売買ができる」点です。
ファンド持分等のいわゆる「みなし有価証券」は、従来は投資家同士の売買が予定されていませんでした。
そこで、みなし有価証券をデジタル証券化することにより、投資家同士の売買が可能になり、換金性を備えた新たな金融商品が誕生しました。
また、従来の有価証券の売買は、取引所や証券会社を介してしか行うことができませんでしたが、デジタル証券は「投資家同士での直接売買(相対取引)」を可能にし、投資家同士でいつでも(注)手軽にデジタル証券を売買できるようになります。
※(注)ファンドの決算・分配やシステムメンテナンス等のため、一部の期間で売買を停止する場合があります。また、当社における投資家間売買では、売買価格(売買基準価格)は直近の鑑定再評価結果に基づく一本値となり、短期的な価格変動はありません。したがって、需給状況によって売買注文が不成立となる場合があり、常に希望どおりのタイミング、売買価格で売買が成立するとは限りません。
デジタル証券「renga」独自の
投資家間売買のしくみ
“いざというときに売りに出せる”が生む、3つの安心
投資家間売買のポイントは、この選択肢があることで、資産運用に柔軟性が生まれることにあります。
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3つの安心
いざというときに、現金化の選択肢がある
たとえば引っ越しや医療費が必要になったとき。途中でも売りに出せる選択肢があることは、心理的なゆとりにつながります。
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3つの安心
「一部だけ売る」こともできる
ファンドによっては、一部口数のみの売却も可能。まとまったお金を全額動かさなくても、必要な分だけ調整できる柔軟さがあります。また、他の商品に乗り換えたいときに、売却して資産配分を見直すことも可能です。
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3つの安心
長期投資へのハードルが下がる
「途中で動かせない」と思うと、金額を抑えたり、踏み出せなかったりするもの。“途中で売りに出せる”という柔軟性があるだけで、投資がしやすくなるという声もあります。
このような柔軟性があることによって、投資に前向きになれたり、より多くの資金を運用に回したりすることが可能となります。
「売却できる=価格が乱高下」ではない
「売買できるとなると、投機的な売買で価格が乱高下するのでは…?」
そんな不安を持つ方もいるかもしれませんが、デジタル証券「renga」の投資家間売買は、株式市場のように投機的な売買で価格が大きく動く仕組みではありません。
取引は直近の鑑定評価額に基づく“一本値”で行われるため、過度な価格変動(ボラティリティ)が起きにくく、「急に資金が必要になったときに、相場が大きく下がっていて安く売らざるを得ない」といった状況は起こりにくい仕組みになっています。
- 売買の際には、資産の鑑定価格をもとにした基準価格(一本値)が設定されます
- 投資家はその価格を参考に売買を申し込み、条件が一致した場合にのみ取引が成立
このため、短期売買や投機目的の設計とは一線を画しており、価格変動は限定的です。
まとめ:もしものときに売れることで資産運用を柔軟にできる
まとめ
機関投資家などのプロが投資する私募ファンドは、「満期まで資金が動かせないもの」として捉えられがちですが、デジタル証券の一部には、投資後でも売却できる“選択肢”が用意されたものもあります。なかでも、デジタル証券「renga」は、相対取引機能を搭載したデジタル証券としては国内初。
投資家同士で売買が可能な仕組みを備えており、資産運用の“しばり”をゆるやかにしながら、より柔軟で自分らしいポートフォリオ設計を可能にしています。