
職業:専業投資家
購入ファンド:デジタル証券「renga」第1号~レジデンス(北品川)~(2025年)
インタビュー日:2026年2月
─ 投資歴について教えてください
株式投資は20代前半から始め、20年ほどになります。
先物やFXも並行してきました。先物は日経平均先物など、指数に連動したものです。
少額から始められる不動産投資として、不動産クラウドファンディングやソーシャルレンディングにも2018年から取り組んでいます。
デジタル証券「renga」の初号には、40口(400万円)投資しました。
実は、小学校低学年の頃から株価ニュースが好きでした。
「なぜ、世の中が変わっていなくても、数字だけが上下するのだろう」
そんな疑問に惹かれていたのを覚えています。
大学卒業後、外資系のブランドビジネスの会社に就職しましたが、入社して1週間ほどで「これは自分に向いていない」と感じました。
会社が悪いのではなく、自分がアジャストできない。
しかし、起業する資金もコネもない。
そう考えたときに、人や設備を持たなくても始められる“投資”が自然と選択肢に浮かびました。
それが原点です。

─ FIREを目指して、どのように資産運用をしていったのでしょうか?
まずは“種銭”をつくることからでした。
身もふたもない言い方ですが、投資は基本的に「お金を持っている人が有利な世界」です。
元本が大きい人ほど、複利の効果も大きくなります。
10万円を倍にしても20万円。もちろん嬉しいですが、生活を変えるほどのインパクトはありません。
だからこそ、収入を上げ、支出を抑え、投資に回す。
いわゆる「入金力」を高めることを徹底しました。
そのうえで、当初は株や先物、FXなど、値幅を取りにいく運用が中心でした。
ブレイクアウト(高値更新で買い、安値割れで売る)といった順張り手法で、
平日の休みをフルに使ってトレードする生活でした。
リスクも取りながら資産を増やし、結果として2018年前後にFIREを達成しました。
そのタイミングで、改めて投資との向き合い方を考えるようになりました。

─FIREを達成した後、投資との向き合い方に変化はありましたか?
FIREを達成した2018年頃、
資産は増えていましたが、心のどこかに違和感がありました。
常に相場を気にし、値動きに一喜一憂する日々。
成果は出ていても、どこか消耗していました。
ある日、ふと冷静になって思いました。
「これって、資産運用のプロと同じ土俵で戦っている構図じゃないか?」と。
投資の世界は特殊です。
例えば野球なら、昨日始めた素人が、いきなりメジャーリーグの試合に出ることはありません。
投資の世界では、何百億、何千億円を動かす機関投資家や百戦錬磨のプロトレーダーと、
私のような個人投資家が、同じマーケットで日々向き合っています。
その構造に気づいたとき、
“どうやって勝つか”ではなく
“どうすれば再現できるか”を考えるようになりました。
そして、短期売買から「インカムを積み上げる投資」へと、
スタイルを大きく転換しました。
投資で成功できるかどうかは、
「自責にできるかどうか」だと思います。
投資は究極の自責の世界。勝っても負けても全部自分の責任です。
これはFIREを目指す人に限らず、少額投資をしている人にも当てはまります。
自分の判断を引き受けられるかどうか。それが分岐点だと思います。
─資産運用を続けていく中で、迷いや不安はありましたか?
それはもう、毎日です。
昨日100万円勝って、今日300万円負ける。そんな経験もあります。
価格変動の怖さは常にありました。
だからこそ、価格変動が大きいものだけでなく、比較的マイルドな資産をポートフォリオに入れるようになりました。
最近は市場全体のボラティリティが高まり、日経平均もあっという間に動きます。
自分のお金が画面上で減っていくのは、やはり耐えられない。
価格変動が少ない資産は、精神的な安定につながります。
─ デジタル証券「renga」を知ったきっかけは?
知人から紹介されたのがきっかけです。
以前からデジタル証券には注目しており、他社商品も購入していましたが、スキームや手数料が分かりにくいと感じることもありました。
一方で、デジタル証券「renga」はスキームもシンプルで分かりやすい。
機関投資家向けの設計を、個人も同じクオリティで投資できる点に魅力を感じました。
「待望の事業者が来た!」と思いましたね。
最初の段階から「クオリティが違う」と感じ、すぐ投資したいと思えました。

─ 投資前に、不安はありましたか?
私は、不動産関連商品の購入を検討する際、「その事業者が信用できるかどうか」を非常に重視しています。
現在投資している不動産クラウドファンディングでも、上場会社のインカム型の商品を選んでいます。
そのため、デジタル証券「renga」についても、最初は「上場していない会社の商品だけど、大丈夫だろうか」と、初めは不安を感じました。
ただ、情報収集をする中で、公式サイトに株主構成が丁寧に開示されていたり、山本代表の経歴を読んだりする中で、「この事業者であればお任せできる」と感じ、不安は解消されました。
─ 初号案件の魅力は?
都内好立地の一棟レジデンスだったことです。
上場会社のインカム型クラウドファンディングでは、区分を複数組み合わせる設計が多く、それも再現性が高い優れた商品だと思っています。
ただ、デジタル証券「renga」の初号は、区分ではなく「不動産価値が下がりにくい立地の一棟レジデンス」であることに、より強い安心感を覚えました。
区分は入居状況によって影響を受けやすい側面があります。
それに対して一棟レジデンスは、部屋数分の契約があるため、収益源が分散されやすい構造です。
さらに、レジデンスは生活に不可欠な資産であり、コロナのような局面でも相対的に底堅い印象があります。
J-REITも魅力的な商品ですが、都心の価値ある一棟に投資できる機会は少なく、そこが一番刺さりました。

─ 現在のポートフォリオは?
目安は、株式40%、不動産関連40%、現金20%。
株式は企業の成長に賭ける投資。
一方、不動産型投資は実物資産の収益力に投資するもの。
“賭けている対象”が違うので、自然と分散になります。
不動産型投資のメリットは、価格変動が比較的マイルドなことです。
J-REITも魅力的ですが、上場商品である以上、市場や機関投資家の動向に左右されやすく、資金力の差によって価格が大きく動く面もあります。
一方、デジタル証券はファンド型です。
100万円でも1億円でも、基本的には同じ条件で運用されます。
仮に利回りが5%出れば、全員が5%を受け取れる。
資金力で有利不利が極端に分かれる仕組みではありません。
市場取引のような“ゼロサム構造”とは異なり、
うまく運用されれば、投資家も事業者もプラスになる“プラスサム”の仕組みだと思っています。
そこに公平性を感じ、今後は比率を高めていきたいと考えています。
─ デジタル証券「renga」は、どんな人に向いていると思いますか?
資産を守りながら、堅実に増やしたい人に向いていると思います。
短期間で10倍を狙う投資ではありません。
でも、心を削らずに続けられる投資は、長期的に強い。
「大きく勝つこと」よりも、「大きく負けないこと」のほうが難しい。
その意味で、価格変動が穏やかな商品には、価値があると感じています。
だからこそ、これからもプロが投資しているような商品に個人が参加できる機会を増やしてほしいですね。
少額から参加できるファンドが広がれば、投資の幅も広がる。
将来的には、船舶や航空機などのアセットが個人に開放され、デジタル証券「renga」の中でアセット分散が完結する世界になれば、理想的だと思います。

─ 資産運用に悩む方へメッセージをお願いします
投資は人生を豊かにする手段であって、目的ではありません。
値動きが気になって眠れない投資は楽しくない。
長く、楽しく続けられる投資を選ぶことが大切だと思います。
今後の理想像としては、今の生活スタイルを守りながら、少しずつ積み上げていくことです。
大きく勝つよりも、大きく負けないことのほうが実は難しい。
無理をしない投資を続けることが、結果的にFIREへの一番の近道だと思っています。
※本インタビューの内容は、あくまで個人的な見解・体験談であり、投資の成否を保証するものではありません。